リングノート〜必ず君を甲子園に連れて行く〜

最後の夏


そして俺たちは3年生になった。

クラスのメンバーは3年間変わらないが、

俺と日野が別れてから、

誰が言い出すわけでもなく、

7人で集まることは無くなった。


今日の昼休みも、俺と烈と勇弥、

そして今年からは海斗も一緒に、

4人で屋上で過ごしていた。


「俺たちの最後の夏がやってくるな。」

烈が言う。

「県大会まであと2ヶ月か、、、」

勇弥がつぶやいた。

「俺たち、甲子園行けるかな。」

海斗がそう言った。

「簡単じゃないことはわかってるけど、俺たちなら絶対行けるさ。」

俺は力強く言った。
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