リングノート〜必ず君を甲子園に連れて行く〜
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しばらくして監督とキャプテンの海斗が来た。
監督とすずのお母さんが話していて、
海斗は俺に何か話しかけてきたが、
全く頭に入ってこなかった。
俺はすずの手を握って、
ただひたすらすずの名前を呼び続けた。
すず、頼むから起きてくれ。
すずがいない人生なんて、考えられないんだ。
夕陽が沈む頃、監督が俺に言った。
「本宮、帰るぞ。」
帰る?
すずを病室において?
帰られるわけないじゃないか。
俺はすずの手を握った手を離さない。
「お前がここにいたって、高原が目覚めるわけではない!もし高原が目覚めたらなんて言うと思う?絶対お前に練習に行けって言うはずだ!お前が明後日の決勝で勝って、甲子園に行くお前の姿を、高原も見たいはずだ!!」
「監督!!でももしすずが起きなかったら、そんな俺の姿を見ることもできないじゃないですか!!」
監督と海斗は無理矢理俺を連れて行こうとする。
「もう甲子園なんてどうでも良いんです!!そんなことより俺はすずに目覚めて欲しいんです!!」
断固として聞かない俺に諦めて、
監督と海斗はすずのお母さんと少し話をしてから
帰って行った。
「翔くん、何か少しは食べないと。朝から何にも食べてないんでしょ?」
すずのお母さんが心配して俺に言う。
「食欲湧かないので、大丈夫です。」
「翔くん、ひとまず一旦帰ったほうがいいんじゃないかしら?着替えも何もないだろうし。」
「着替えなんていらないです。お母さん、もしかして、俺がここにいたら迷惑かもしれないけど、それでも俺、どうしてもすずが目覚めるまで、すずのそばにいたいんです。いいですか?」
「迷惑ではないわ、きっとすずも目覚めた時、あなたがいてくれたら嬉しいと思う。でも明後日は決勝だし、明日は練習に行ったほうがいいんじゃない?すずもそれを望んでるはずだわ。」
「すずのいない甲子園なんて俺には意味ないです。」
俺は何と言われてもその場を離れなかった。
すず、早く目を開けてくれ。
俺にはすずがいない人生なんて考えられないよ。
それにすずにまだ伝えられていないことだってある。
お願いだ。目を覚ましてくれ、、、。
これまでどんな事があっても、
俺の中で野球は常に1番で、
それ以上に大事なものなんてなかった。
でもすずが事故にあったと聞いた時、
俺の人生からすずがいなくなるって考えたら
怖くて仕方がなかった。
もし甲子園に出られなかったとしても
これから野球が続けられなくなるとしても
もうそんなことはどうでもよかった。
すずが目覚めるまで俺はすずのそばにいる。
そう決めていた。
次の日の夕方、また工藤監督と海斗が、
今日は烈と勇弥も連れて病院に来た。
工藤監督が俺に怒っている。
でも誰の声も頭に入ってこなかった。
「明日、朝一でお前を迎えに来る。絶対にお前を連れていくからな。」
そう言って4人は帰って行った。
しばらくして監督とキャプテンの海斗が来た。
監督とすずのお母さんが話していて、
海斗は俺に何か話しかけてきたが、
全く頭に入ってこなかった。
俺はすずの手を握って、
ただひたすらすずの名前を呼び続けた。
すず、頼むから起きてくれ。
すずがいない人生なんて、考えられないんだ。
夕陽が沈む頃、監督が俺に言った。
「本宮、帰るぞ。」
帰る?
すずを病室において?
帰られるわけないじゃないか。
俺はすずの手を握った手を離さない。
「お前がここにいたって、高原が目覚めるわけではない!もし高原が目覚めたらなんて言うと思う?絶対お前に練習に行けって言うはずだ!お前が明後日の決勝で勝って、甲子園に行くお前の姿を、高原も見たいはずだ!!」
「監督!!でももしすずが起きなかったら、そんな俺の姿を見ることもできないじゃないですか!!」
監督と海斗は無理矢理俺を連れて行こうとする。
「もう甲子園なんてどうでも良いんです!!そんなことより俺はすずに目覚めて欲しいんです!!」
断固として聞かない俺に諦めて、
監督と海斗はすずのお母さんと少し話をしてから
帰って行った。
「翔くん、何か少しは食べないと。朝から何にも食べてないんでしょ?」
すずのお母さんが心配して俺に言う。
「食欲湧かないので、大丈夫です。」
「翔くん、ひとまず一旦帰ったほうがいいんじゃないかしら?着替えも何もないだろうし。」
「着替えなんていらないです。お母さん、もしかして、俺がここにいたら迷惑かもしれないけど、それでも俺、どうしてもすずが目覚めるまで、すずのそばにいたいんです。いいですか?」
「迷惑ではないわ、きっとすずも目覚めた時、あなたがいてくれたら嬉しいと思う。でも明後日は決勝だし、明日は練習に行ったほうがいいんじゃない?すずもそれを望んでるはずだわ。」
「すずのいない甲子園なんて俺には意味ないです。」
俺は何と言われてもその場を離れなかった。
すず、早く目を開けてくれ。
俺にはすずがいない人生なんて考えられないよ。
それにすずにまだ伝えられていないことだってある。
お願いだ。目を覚ましてくれ、、、。
これまでどんな事があっても、
俺の中で野球は常に1番で、
それ以上に大事なものなんてなかった。
でもすずが事故にあったと聞いた時、
俺の人生からすずがいなくなるって考えたら
怖くて仕方がなかった。
もし甲子園に出られなかったとしても
これから野球が続けられなくなるとしても
もうそんなことはどうでもよかった。
すずが目覚めるまで俺はすずのそばにいる。
そう決めていた。
次の日の夕方、また工藤監督と海斗が、
今日は烈と勇弥も連れて病院に来た。
工藤監督が俺に怒っている。
でも誰の声も頭に入ってこなかった。
「明日、朝一でお前を迎えに来る。絶対にお前を連れていくからな。」
そう言って4人は帰って行った。