ハニー&クールな双子は再会した幼馴染みを愛しすぎている
「う、うん。まだしてないけど……」

「じゃあ、俺の告白も考えてみて?」

「翠くん……?」


 ふわっと笑った翠くんの笑顔はやっぱりカワイイ。優しくて、私を包み込んでくれる。

 そんな翠くんにも答えられないでいるうちに、今度は蒼くんが翠くんに食ってかかった。


「翠、なんで俺と奈緒の間に入ろうとしてくるんだよ」


 まるで邪魔だ、と言うように不満顔な蒼くん。

 対する翠くんは、フッと笑ってその不満を受け止めた。


「そりゃあ、いくら相手が蒼でも奈緒ちゃんのことをそう簡単に諦めるつもりはないからな」


 なんだかまたケンカしそうな様子の二人に、私はどう収集をつければ良いのかわからなくなる。

 困り果てていると、二人は数秒にらみ合った後真っ直ぐに私を見上げた。


「奈緒ちゃん、俺は成長しても変わらない奈緒ちゃんの心が好きなんだ」

「奈緒、何度でも言う。俺は奈緒の全部が好きだ」


 翠くん、蒼くんと、もう一度告白の言葉を伝えられる。

 そして、双子らしく声をそろえて告げられた。


「「だから、覚悟して」」


 そのまま、それぞれが握っている私の手の甲にキスを落とす。


「っっっ!?」


 あまりの恥ずかしさに、朝の風の涼しさなんてまったく感じなくなった。

 二人の甘さと妖しさに、心臓の鼓動がどんどん激しくなる。

 呼吸もままならない状態で、私は心の中で叫んだ。


 こんなにドキドキさせられたら、死んじゃうよぉ―――!?


END
< 42 / 42 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:16

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
神々と人が近しい世界・ハイリヒテル。 人は神に祈り、神はその祈りの力で人々に恩恵を与える。 かつては神に気に入られた人間はその御許に仕えていたが、それも久しくない昨今。 冤罪を着せられ婚約破棄されたティアリーゼはそのまま湖に沈められる。 それを助けたのはティアリーゼがいつも祈りを捧げていた推しの神、軍神ストラだった。 表紙公開 '23/04/02 更新開始 '23/04/05 完結&修正完了 '23/04/19
表紙を見る 表紙を閉じる
家の事情で日輪街へ引っ越してきたあさひ。 前の中学では剣道が強いことで王子様扱いされていたあさひはずっとカワイイものが好きだということを隠していた。 だから新しい学校ではカワイイものが好きだということを隠さずに済むようにと強いことを隠そうと決意する。 でも、早々にお隣の月島望が誘拐されかけているところに遭遇した。 思わず助けに入ったことで、望やその兄の四つ子と関わることに! 御守りの力の加護を持つという月島家の兄妹と関わりながら、あさひは本当の自分を見つけていく。 執筆期間 '24/06/12~'24/06/30 公開 '24/06/30 表紙は@__LONPEL__様のフリー素材をお借りしました。
クラックが導いた、追想の宝石店。
緋村燐/著

総文字数/6,448

青春・友情10ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
兄弟のように思っていた幼馴染み・累に彼女ができた。 それ自体は喜ばしいこと。 でも、いつも隣にいた存在がいないことに真理は寂しさを感じていた。 だから、帰り道をいつもとは少し変えて寄り道をすることにした。 小学生の頃入り浸っていた、おじいさんが店主をしている宝石店へ。 でも、久しぶりに来た宝石店【KAROBU】にいたのは若い男性の店主で……? 2024/09/30

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop