女王様を甘やかしたい〜 愛の逃避行は計略的に

私達、兄妹は、父の考えで政財界の子供らが多く通う幼稚園から高等部まである学校へ通わされた。

幼稚園の時は、家なども関係なく子供同士の上下関係もなかった。だが、小学生になる頃には、それなりに家の格差が見えてくる。

すると、必然とグループができる。

知る人が知る久世家だが、表向きは、不動産を多く所有する旧家としている為、久世家を知らない子供らに、どこの田舎者だと揶揄わられることもあった。

そんな低レベルな輩は相手にしない理央の元に、将来、各分野で活躍し、トップに立つだろうと思われる男子が自然と集まっていく。

大病院の御曹司であり、幼馴染でもある、頭脳明晰な篠原 玲央。
父方の親戚、医薬会の千堂グループ社長の子息 碓氷 千紘。
次期総理大臣と名があがる政治家の息子。
大手金融機関の御曹司達。
警察官僚の息子達。
理央が将来、必要と思う人脈に選ばれ、大人になった今も、側にいる。

そんな彼らを従え、文武両道という言葉が相応しい理央は、皆の憧れの対象となり、キングの呼び名が定着し始めた頃、双子の片割れの私は、女王様と呼ばれ始めていた。

その呼び名に、嫉妬や妬みの意味もあり、私は、そう呼ばれていることが嫌だった。
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