僕らは今日死んだので、これから先は天国です
「わぁ、とっても美味しそうじゃない。瑞樹、甘いもの好きだものね」

「そうなんだよ。苺もいっぱい乗っててさ、それで……お母さん?」

お母さんが嬉しそうに写真をじっくり見ている。

「うん?ああ、どうしよう。お母さん、とっても嬉しくて」

「……?」

「瑞樹が嬉しそうに笑ってるから、お母さんも楽しくて仕方ないわ。ねぇ、その写真送ってよ。お父さんにも見せたいわ」

僕はそう言われて母に写真を送りながら、キュウっと胸が苦しくなるのを感じた。

ごめんなさい、僕は昨日死のうとしたんだよ。

いや、そして死んだんだ。

死んだと思ってるから、笑顔でいられるんだ。
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