僕らは今日死んだので、これから先は天国です
「お母さん、僕に生きていて欲しい?」

そう口から溢れたことに気づき、僕は慌てた。

「ちがっ!これは……!」

お母さんは、キョトンとした顔をした後、微笑んだ。

「当たり前じゃない。親だもの。瑞樹が生きてくれているだけで嬉しいわ。でも、そんなこと今の瑞樹は言われたくないでしょう?」

お母さんは当たり前だが、僕が余命宣告されていることを知っている。

「だから、瑞樹の過ごしたいように時間を使って欲しいの。ただ、それだけよ。それで、もっと……」

気づいたら、お母さんは声を詰まらせて泣いていた。

「もっと……笑顔を見せて頂戴……」

最後には、消えて無くなりそうな声だった。
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