僕らは今日死んだので、これから先は天国です
すうっと心が軽くなるのを感じる。

「馬鹿ねぇ、どれだけお母さんとお父さんが瑞樹に元気を貰っていると思ってるの。お礼を言うのは、私たちの方よ」

涙を溢しながら、お母さんは照れ臭そうに笑った。

その後も、焼きそばを食べながら他愛のない話をした。

いつものお母さんの焼きそばなのに、その日は何故かいつもより美味しく感じた。

食べ終わり、自分の部屋に戻ると、携帯がピコンっとなる。一葉からだった。

「したいこと決まった!私、まず水族館に行きたい!」

一葉に「了解」と返しながら、僕はクローゼットに視線を向ける。

「次はどの服を着ようかな」

動き出した天国での生活は、僕が思ったよりずっと輝きを放っていた。
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