僕らは今日死んだので、これから先は天国です
「きっと、私に死んで欲しくないと思ってくれる人も沢山いるって。だから、始めはただの口実で『今日、死んだことにしよう!』って言ったの。それでも、私の考え方も世界も大きく変わった。勇気を出して、したいことが出来るようになった。この世界を天国に変えたら、瑞樹が笑ってくれた。それが、どれだけ嬉しかったか瑞樹は知らないでしょう?」

一葉が僕の手を握っている両手に力を込める。

そして、僕と目をしっかり合わせる。

「大好きよ、瑞樹」

気づいたら、僕は涙を溢していた。

一葉は僕の涙を見ながら、微笑んだ。

「本当に大好きなの。付き合って下さい」

一葉の手は震えていた。
< 53 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop