空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~
振り返って見ると、十和田ホールディングスのネームプレートを下げた若い女性が3人。
あ、確か今年入った秘書課の人達だっけ。
その彼女らに賢太郎さんは「いや、それは必要ない」と、笑顔もなくそっけない返事。
なのに…
「でも、お子さんもいたらお料理は大変ですよね?」
「奥様方が作り置きとかされて行かないのであれば、私達デリでお惣菜買って、お酒と一緒に持ってきます!」
と、女性達も負けてない。
うーん、いくら秘書課の人と言っても、まだ秘書にもなっていない新人さんが社長のプライベートにいきなり踏み込むとか、若い子は怖いもの知らずだなぁ…
なんて、他人事の様に思っていると、賢太郎さんの右腕として秘書を務めている龍綺さんが優しく牙を剥き始めた。
「他人がいると気兼ねなく楽しめないんだよね。それに俺達だけで充分だから君達は必要ないよ」
……私はだいぶ後になって知ったんだけど、龍綺さんは意外と気が強くて、敵認定した相手にはシビアな対応をするの。
いつも優しいイメージだったから、初めて毒を吐く様子を見た時は驚いちゃったもん。
「でもでも!やっぱりお酒飲む時は若い子がいた方が楽しいし嬉しくないですか?それに私達、お子さん達とも仲良くなりたいですし!あっ、皆さんのお子さんて何が好きなんですか?ぜひ私達にプレゼントさせて下さい!」
へぇ…今時の子は積極的なんだねぇ…
なんて、またもや他人事の様に見ていたら「はー……」と龍綺さんのため息が聞こえた。
「…あのさ、子どもがいる時は俺達、酒飲まないから。ていうか、迷惑だって言ってるのがわからない?…それと、社長のお子さん達に取り入ろうとしてもムダだよ」
「やっ、やだー相馬さぁん、そんな取り入るだなんてー」
「そーよね、取り入るなんて無理よねー。あの子らは那知を兄貴と取り合うほどのママ大好きっ子だからね。あんた達が来たところで『よそのおばちゃん』はスルーだもの。ね、兄貴?」
「そうだな。ほんとあいつらはいっつも那知にべったりだもんな。しかも俺が那知にキスすると怒ってさ、俺の子どものくせに。なぁ?那知。…あー…可愛い」
なんてフツーに後ろから抱き締めてきた!
「ちょ、ちょっと賢太郎さん!そうじゃないでしょ!ってか、この手!」
グイグイと押せども私を囲う賢太郎さんの腕はびくともしない。
それどころか、腕の中の私を覗き込み、顔を近づけてきた。
ひゃー!キスされるかも!
なんてドキッとしちゃったじゃない。
「んー?セクハラとか言うのか?夫婦なのに」
「違うってば、恥ずかしいでしょ!こんなとこで…」
「だって家じゃあいつら、那知から俺を剥がそうとするんだもん」
「だからここは会社だからね…」
…と、赤い顔の私に諌められる賢太郎さんを、唖然とした表情で見ている女性達が視界に入った。
そこへ龍綺さんが「ほらね、分かっただろ。君達は…ていうか、社長は奥さん以外の女性は全く眼中にないから」と追い討ちをかけると、女性達は「…は…はぁ…」とそれ以上言葉が出ない様子で去っていった。
あ、確か今年入った秘書課の人達だっけ。
その彼女らに賢太郎さんは「いや、それは必要ない」と、笑顔もなくそっけない返事。
なのに…
「でも、お子さんもいたらお料理は大変ですよね?」
「奥様方が作り置きとかされて行かないのであれば、私達デリでお惣菜買って、お酒と一緒に持ってきます!」
と、女性達も負けてない。
うーん、いくら秘書課の人と言っても、まだ秘書にもなっていない新人さんが社長のプライベートにいきなり踏み込むとか、若い子は怖いもの知らずだなぁ…
なんて、他人事の様に思っていると、賢太郎さんの右腕として秘書を務めている龍綺さんが優しく牙を剥き始めた。
「他人がいると気兼ねなく楽しめないんだよね。それに俺達だけで充分だから君達は必要ないよ」
……私はだいぶ後になって知ったんだけど、龍綺さんは意外と気が強くて、敵認定した相手にはシビアな対応をするの。
いつも優しいイメージだったから、初めて毒を吐く様子を見た時は驚いちゃったもん。
「でもでも!やっぱりお酒飲む時は若い子がいた方が楽しいし嬉しくないですか?それに私達、お子さん達とも仲良くなりたいですし!あっ、皆さんのお子さんて何が好きなんですか?ぜひ私達にプレゼントさせて下さい!」
へぇ…今時の子は積極的なんだねぇ…
なんて、またもや他人事の様に見ていたら「はー……」と龍綺さんのため息が聞こえた。
「…あのさ、子どもがいる時は俺達、酒飲まないから。ていうか、迷惑だって言ってるのがわからない?…それと、社長のお子さん達に取り入ろうとしてもムダだよ」
「やっ、やだー相馬さぁん、そんな取り入るだなんてー」
「そーよね、取り入るなんて無理よねー。あの子らは那知を兄貴と取り合うほどのママ大好きっ子だからね。あんた達が来たところで『よそのおばちゃん』はスルーだもの。ね、兄貴?」
「そうだな。ほんとあいつらはいっつも那知にべったりだもんな。しかも俺が那知にキスすると怒ってさ、俺の子どものくせに。なぁ?那知。…あー…可愛い」
なんてフツーに後ろから抱き締めてきた!
「ちょ、ちょっと賢太郎さん!そうじゃないでしょ!ってか、この手!」
グイグイと押せども私を囲う賢太郎さんの腕はびくともしない。
それどころか、腕の中の私を覗き込み、顔を近づけてきた。
ひゃー!キスされるかも!
なんてドキッとしちゃったじゃない。
「んー?セクハラとか言うのか?夫婦なのに」
「違うってば、恥ずかしいでしょ!こんなとこで…」
「だって家じゃあいつら、那知から俺を剥がそうとするんだもん」
「だからここは会社だからね…」
…と、赤い顔の私に諌められる賢太郎さんを、唖然とした表情で見ている女性達が視界に入った。
そこへ龍綺さんが「ほらね、分かっただろ。君達は…ていうか、社長は奥さん以外の女性は全く眼中にないから」と追い討ちをかけると、女性達は「…は…はぁ…」とそれ以上言葉が出ない様子で去っていった。