婚約破棄されたら、高貴な紳士に極上な愛を注がれました。
「ん〜うまぁ」
「本当にここは美味しいね、何年経っても変わらない味だよね」
一口食べるごとに幸せを感じながら完食をすると、食後の飲み物を頼んだ。
すると「お嬢さん方、こんにちわ」と何度かお会いしているこのお店のオーナー兼料理長さんがスイーツを持ってきた。
「今回もありがとう。来てくれて。陽鈴さん結婚したって聞いたよ、おめでとう」
「あ、ありがとうございます。オーナー」
「いやぁ、君たちは高校生の頃から来てくれて私にとって名家出身のお嬢様方に烏滸がましいが娘のように思ってるんだよ。だから、私からのお祝いを兼ねたデザートをと思って」
オーナーは、テーブルに今まで食べたことのないスイーツを置いた。