ハーフ☆ブラザー その瞳もこの唇も、僕よりまいさんの方がいやらしいのに?

1.出逢い

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一番最初の記憶は、やわらかな『手のひら』。
僕の片手を優しく包むように握ってくれた、あたたかな両手。
僕は、ただ、驚いて。
そのぬくもりの先をたどって、あなたから向けられた慈しむような微笑みに、どうしようもなく、胸が痛んだ。
───この世の中に『甘やかな痛み』が、物語の外にも存在するんだってことを初めて知ったんだ。

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