ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「ほら、このとろっと出てくるチーズが美味しそうでしょ? 熱いうちに味見をしましょうね」

 小さく切り分けられたフレンチトーストを口に入れると、料理人たちはその味のハーモニーに驚いた。

「デザートになるような甘いフレンチトーストなのに、ベーコンとチーズの組み合わせで美味しさが増しているぞ」

「美味しいにゃね、これがあまじょっぱ系の味にゃん」

 エリナは『お口の中が美味しいにゃ』とご機嫌になりながら説明した。

「あまじょっぱ系……というのか」

「斬新だが、心に染み入る味だ!」

「甘いとしょっぱいで喧嘩をしそうなのに、かえって互いを引き立てている、だと? なんて奥が深いんだ」
 
 ベーコンとチーズの塩味が優しい甘さを引き立てて、いくら食べても飽きがこない味わいを完成させている。

「表面はカリカリ、中はトロトロ、いろんなハーモニーを奏でるにゃん」

 料理人たちは子猫の言葉に頷くと「さあ、早く朝食の支度をしなければ!」と張り切ってフレンチトーストを作り始めた。

 その様子をそっと見守っていたルディは「しまった! 早く姿を現して味見をさせてもらえばよかったのに、俺としたことが……」と涙を飲み、尻尾を巻いて朝食の席へと戻って行った。
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