ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
 レミレアは説明を続けた。

「ルナリット家は伯爵ですので、貴族の中でも力があります。けれど、フークス家も豊かな領地を持ち、工業も盛んで、最近特に力を伸ばしてきた伯爵家です」

「なるほどにゃ、貴族同士の結婚となると、家の事情やパワーバランスも絡んでくるんですね」

「ええ、その通りです。貴族は対面を気にするし、格式や家の持つ力などが複雑に絡み合って、面倒なことも多いのですわ」

「お姉さんは、政略結婚なのでしょうか?」

「はい、その通りです。それは貴族の女性にとっては当たり前のことですの。けれど、幼い頃に決められていた婚約者同士ということで充分交流を持ってきた結果、当人同士想い合った良い関係になっておりますのよ」

「それはなによりにゃん。良いご縁が結ばれて、幸いでしたね」

「仲の良い夫婦になりそうで、まさに幸運でございます……貴族の事情をよくご存知ですのね。正直、驚きましたわ」

 幼い子猫であるエリナがレミレアが伝えたいこと完全に理解しているので、狐のお嬢さんは『なんということでしょう。エリナたんはただの子猫ではないと耳にしてはいたけれど、これほどとは。料理人としての才能だけではなく、ずば抜けた頭脳も持っているみたいですわね』と舌を巻いた。

『王家が後ろ盾になるほどの料理人にして、様々な新しいアイデアを提供する知識と閃き。なるほど、スカイヴェン国の教育についての計画をエリナたんが提案したというのは、箔を付けるためのエピソードではなくて、本当に彼女が行っているのかもしれませんわね』
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