放課後の片思い
「前川、安田が呼んでたぞ」

笑う声を遮った。


加藤君だ。


「加藤君!!」

どうしてここに。


「早く職員室に行った方がいいんじゃね」


安田とは担任の安田先生の事。


「わかった!ありがとう!!ごめんね、私先に行くね!」


いそいそとお弁当を直す。



「私もついていこーっと」

「桜ちゃん、お昼ゆっくり食べてて」

「いいのいいの、コイツ(悠)といてもつまんないから」


桜ちゃん、本当に強い。
鈴原君をコイツ呼ばわり。



「じゃあ、鈴原君またね!」

桜ちゃんと2人で職員室に向かう。




その後、こんな会話がされていたなんて。。。



「鈴原、今朝のあれ何?」

「何が?」

「前川にいきなり馴れ馴れしくないか?しかも名前でなんて」

「俺らの関係なんてお前に関係ないやろ」

「アイツは人付き合いに抵抗がある奴なんだよ。自分勝手に振り回すな」


「お前に言われる筋合いない。俺らの事は俺らで決める」

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