放課後の片思い
「ありがとう。今日から宜しくな。俺、必ず守るから」


ドキン


心臓が波打った。

私の心はコロコロ変わる天気のよう。


昔を思い出して暗い底に落ちたと思っていたけど、今はもう光が見えている。


これは鈴原くん、桜ちゃん、加藤くんのおかげ。



あの頃とは違う。


私も、みんなを守れるような人になりたい。




「私…変わるから」

俯いてぼそっと呟く。


「変わる??」

鈴原くんが顔を覗き込む。



「みんなを守れるぐらい強い人になれるように頑張るね!!」


自分自身に誓いを立てるつもりで言った。

さっきまでの自分にさよならするんだ。




「ひよ…」



「わーん!!日和ー!!!!」

鈴原くんの言葉を遮り、桜ちゃんが泣きながら抱きついてきた。

「私らはずっと日和の味方やからねー!!」

「うん、本当にありがとう」




鈴原くんは笑ってる。

加藤くんは、ちょっとしかめ面?




神様、私にこんな大きなプレゼントをくれてありがとうございます。

必ず大切にします。
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