どんな君でも愛してる
私も一緒に戻ってもよかったのだが、彼女と今二人きりになる勇気がなかった。
それくらい、北野さんには辛そうな悲し気な雰囲気が漂っていたのだ。
もしかしてお父様とあまりいい関係じゃないのかもしれない。それだけはすぐにわかった。
* * *
昼休み。
加菜と約束した喫茶店へ入る。すでに入っていた彼女が手を振ってくれた。衝立の奥にいる。
やっぱりそうだ。何か内密の相談だなとわかった。ここは人目につきにくくて、声もあまり聞こえない特等席なのだ。