私のカクシゴト ~アイドルの私とあの人気歌い手!?~

10.みんなの秘密

 「まあ、そんなことが?」
 お母さんに一応今日の出来事を伝えたの
 「濃い1日だったわね〜。しかも、夏くんたちが同じ学校。すごいわね」
 「美華のお母さん!そうですよね〜」
 「まあ、仲良くなれそうで良かったぜ!」
 「……だな」
 「ふふ。可能であれば、同じクラスがいいね」
 「そうだね」
 「みんなは、委員会とか部活とかどうするの?」
 「いまのところはないかな~」
 「気長に待と!」
 「ぼくもあまり考えてないかな?」
 「……僕もだ」
 「何より、ボクたち歌い手活動してるからねー」
 「スタジオ取らないとな」
 「あ、良かったらなんだけど、私のおすすめする収録スタジオ教えるよ?よく私が歌の発声練習してる時やダンス練習の時に通ってるの。近いしおすすめだよ」
 「マジで!?教えて!」
 「はわー!み、『MIMIKA』様が愛用してるスタジオ!!行きたい!」
 「ありがとう。美華ちゃん。教えてくれたら助かります」
 「………ありがとう」
 「いいえ。どうも」
 みんなそれぞれ違った反応だったけれど、感謝されたため、なんだか心がポカポカしてきた

 「それにしても!美華ちゃんのお母さんのご飯美味しいですね!ボクこんなに美味しいご飯初めて食べました!」
 「あー、これ違うのよ」
 「え?」
 「あはは!これ、私が作ったの」
 「「「「ええ!!/はああ!!??」」」」
 そ、そんなに驚くことはないと思うけど……
 お母さんは家に帰るのがちょうどご飯を食べる時間、19時だから私が作ってるの。
 今回は朝、早起きして朝ごはんと夜ご飯、私の弁当とお母さんのお弁当を作ったから
 チンして食べられるようにしておいたの
 でも、少し睡眠時間削っちゃったし、お弁当も今日は少しお惣菜が多かった
 たまたま、近くのスーパーのお惣菜が安かったっていうのも理由だけどね
 料理とか、家事とかはできた方が楽だからね
 「じゃ、じゃあ」
 「美華ちゃんはイラストも描けて、曲も歌詞も作れて」
 「アイドルでしてモデルできる……」
 「……本当にすごいね?」
 「欠点なくない!!??」
 「運動!運動嫌いとか!」
 「うーん。運動は意外と好きな方だよ」
 「んじゃ勉強だ!」
 「う〜ん、苦手では無い、かな?」
 「何点ぐらい取ってるの?」
 「80~90点ぐらいかな?」
 「めちゃくちゃ勉強出来てたあ!」
 「喋るの苦手?」
 「いや、友達とお話するぐらいはできているよ。身バレしない程度にね」
 「マジかよ!?」
 「み、美華ちゃんものすごく秀才すぎる!」
 「……やばいな」
 「すごいよね〜」
 「みんなもちゃんと支え合えるなんてすごいと思うよ」
 「そんなことねーよ?」
 「でもやっぱりみんなとの歌い手活動は楽しいよ!」
 「遥斗ぉ!なんて可愛い子なんだあ〜」
 「ぎゃー!か、和真!抱きつかないでえ〜」
 あはは、あまりの感動のあまりに抱きついちゃったみたい
 うんうん。やっぱりみんなは仲がいい
 私も、みんなの仲間に入りたい

 ………なんてね?
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