本気を出したクールな後輩は一途な盲愛で攻め落とす。


 鷹宮くんは私の目を見て真剣に語りかける。


「李愛さんは誰がなんと言おうと、素敵で魅力的な方です。浮気なんかする男より、俺の方がずっと李愛さんのこと想ってますから」
「鷹宮くん……」
「これだけは覚えておいてください、俺はいつでも李愛さんの味方です」


 鷹宮くんのストレートすぎる気持ちは嬉しいけど、恥ずかしいやら戸惑うやらで……。
 やっぱりどう答えていいのかわからない。

 鷹宮くん、普段はあんなにクールなのにこんなにも真っ直ぐな一面があったなんて知らなかった。


「あり、がとう……」


 今はまだ、その一言を言うだけで精一杯だった。


「今からだと終電には間に合わないと思うので、タクシー呼んでおきました」
「えっ、いつの間に?」
「下まで送りますね」
「ありがとう」


 本当に何もかもお世話になってしまったな。
 こんなに良くしてくれる鷹宮くんの気持ちに、私は応えられるのだろうか。

 鷹宮くんはタクシーに乗り込んだ私を最後まで見送ってくれた。
 タクシーに揺られながら、これからのことを考える。

 まずはこの写真を突き付けて、真潮に浮気を認めさせる。
 それから次に住むところを今からでも探さないと。

 幸いにして明日は土曜日。
 ゆっくり話し合うにはもってこいだ。

 真潮、私は本当にあなたのことを愛していたんだよ。
 あなたの隣に相応しい彼女になりたかった。

 私たち、どこでボタンを掛け違えてしまったのかな――?


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