再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
「私じゃ釣り合わないってわかってます。それでも私は藤堂さんがどうしようもないくらい好きなんです」

「千夏…」


「藤堂さ…。んっ!?」

「俺は千夏じゃなきゃ駄目なんだ。俺にとって千夏は世界で一番愛してる恋人だ。だからこれからも俺の隣で笑っていてほしい」


「はいっ…こちらこそ喜んで」

まわりに人がいてもキスを抵抗なく出来る藤堂さんは本気で私のことが好きなんだ。世界で一番愛してるなんて言葉を言われたら今まで悩んでいたのが馬鹿みたい。あまりの嬉しさに涙が止まらない私にも藤堂さんはすかさずハンカチを差し出してくれた。

私は藤堂さんと一生添い遂げたい。6年という長い時間が経ったけれど、遅すぎることはない。今思うと会えなかった時間も私にとって必要だったのかもしれない。それがなかったら、こうして藤堂さんと再会して恋人になれなかったかもしれないし。


「そろそろ着くみたいだし降りる準備をしようか。ねぇ千夏」

「なんですか?」


「このあと最上階のホテルを予約してるんだ。どうかな?」

「私が藤堂さんの誘いを断るわけないじゃないですか」


「それもそうだね。行こうか千夏」

「はい!」

これは私が決めたこと。今更揺らぐことはない。けど、最上階のホテルってことはそういうことだよね!? 藤堂さんのペースに流されたけど、今日も刺激的なことをするとかなんとか家を出る前に言ってた気がする。私、最大のピンチです。
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