再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
「俺は6年前から千夏のことが忘れられなかったんだ」

「え?」


「再会したときに言っただろ? 千夏好みの男になって帰ってきたって」

「…っ」


「ち、千夏?」

「そこまで私のことを好きでいてくれたなんて…」

不安が一気に掻き消されていく。藤堂さんの想い人が私だったらどんなに嬉しいか。

私は目の前から突然いなくなった悲しさで恋に億劫になっていたというのに。藤堂さんのことも好きというよりは忘れないと…そういう気持ちだった。

なのに藤堂さんはその間も私のことを忘れずに私だけのために社長になるため努力を続けていた。こんなにも私のことを好きでいる藤堂さんを私は裏切れない。


「藤堂さん…やっぱり私、今すぐ藤堂さんと結婚したいです」

「…!」


この気持ちはもう抑えきれない。昨日の今日で判断が早すぎる? そんなことない。だって私は6年前、藤堂さんに恋をしていたのだから…。
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