再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
「それにさ、どうせ下着は脱がせるから関係ないと思うよ」

「ひぇ…」


「千夏。変な声を出してどうしたの?」

「藤堂さんって顔に似合わず変態なんだな~って」


「千夏限定だよ。男っていう生き物はね? 好きな人の前では狼になるんだよ」

「きゃっ…!?」


「捕まえた」

「うっ」


「拒絶するなら今だよ」

「拒絶なんてしません」

ベッドに押し倒された私は両手を拘束された。藤堂さんにはもう一つの腕が残っている。


「それは狼に食べられたいってこと?」

「狼じゃなくて、と、藤堂さんに…」


「俺にどうしてほしいの? 黙ってたらわからないから口に出してみなよ」

「…」

これは正真正銘のケモノだ。私が恥ずかしいとかそういう気持ちは一切無視している。藤堂さんはこの状況を心から楽しんでいるんだ。藤堂さんは私のプライドを壊そうとしている。そもそも藤堂さんに押し倒されたときにはもう私のプライドは壊れてしまっている。
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