同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
 ――後ろの人誰っ?
 もしかして、私、クラス間違ったっ!?

 いや、ここは学校の教室ではないし。

 他のメンツは、ほぼ見覚えあるのだが……。

 ドキドキしながらも、知っている人だったら失礼なので、訊くに訊けない。

 少なくとも、この体勢ではっ、と彼と背中合わせに座ったまま、めぐるは思う。

 なにか話の端々から漏れ聞こえてくることで判断できないかと焦ったが。

 二人は延々と世界情勢について語っている。

 ――いや、もっと狭い範囲の話をしてっ。

 できれば、過去の教室内の、できるだけ人間関係のわかる話をっ。

 それか、他の人と話に何処かに行ってっ。

 いや、待てよっ。
 向こうが立ち上がらないのなら、こちらが立ち上がって移動すればいいんだっ。

 それから誰かに訊こう!

 そう思ったとき、
「お、河合。
 元気か?」
と謎の彼と話していた清水が立ち上がったようだった。
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