同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
 壁には短冊型のメニューがたくさん貼られている。

 いい感じに変色しているメニューを見ながら、田中は悩む。

「今、見てはいけないモノを見てしまったからな」

「は?」

 絶対に、半チャーハンにラーメンと心に決めていたのに。

 今、すごくおいしそうな唐揚げを見てしまったっ。

 田中を壁のメニューを見つめたまま、
「もうちょっと迷うから、暇になってからでいいぞ」
と言う。

 了解です~と言いながら、めぐるは行ってしまった。

「迷いますよね~。
 どれもおいしいですよ~」
とさっきの母親が、さらに迷わせるようなことを言って笑う。



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