同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
対局で勝利を得たときと同じくらいの気持ちで、おのれの選択に満足しながら、田中は汁を飲み干し、チャーハンの皿をカラにした。
めぐるが冷たい水をグラスに足してくれながら言う。
「遅くなってすみませんでした。
田中さん、お忙しいんじゃないんですか?」
もう客も少なくなっているので、話す余裕が出てきたようだった。
「いや……普段はなにも忙しくないから」
忙しいのは常に頭の中だけだ。
それも、ここしばらく、ぽかっとなにかが抜けたようになっている。
スランプだと聞いたが。
こいつもそうなのだろうか、とめぐるを見つめてみたが、彼女はメニュー短冊を眺めながら、
「いつも思うんですよ。
これ、笹とかにぶら下げてみたらお洒落かなって」
としょうもないことを言って、即行、
「見えにくいだろうがっ。
莫迦なこと言ってないで、配達行ってきなっ」
と百合香に怒られていた。
めぐるが冷たい水をグラスに足してくれながら言う。
「遅くなってすみませんでした。
田中さん、お忙しいんじゃないんですか?」
もう客も少なくなっているので、話す余裕が出てきたようだった。
「いや……普段はなにも忙しくないから」
忙しいのは常に頭の中だけだ。
それも、ここしばらく、ぽかっとなにかが抜けたようになっている。
スランプだと聞いたが。
こいつもそうなのだろうか、とめぐるを見つめてみたが、彼女はメニュー短冊を眺めながら、
「いつも思うんですよ。
これ、笹とかにぶら下げてみたらお洒落かなって」
としょうもないことを言って、即行、
「見えにくいだろうがっ。
莫迦なこと言ってないで、配達行ってきなっ」
と百合香に怒られていた。