19時の待ち合わせは、恋の始まり。


羽野さんは、ずっと私を、
『可愛い』って言ってくれて。



『少しだけ、僕とデートしてくれませんか?』



そう言ってくれた時も、
私が断りやすいように、余白を残した誘い方。



羽野さんの優しさが滲み出ていたから。



私は、自分から手を握れたわけだし.........っ。



それに、ラベンダーの香りが、
ずっと、鼻をくすぐってとても心地良い。



たぶん、人生初の〝恋〟かもしれない。



そして、
その気持ちが、大きくなっている。



そう思いながら........................



「美味しいです、カフェオレ、」



目の前にいる羽野さんに、
チラチラ目を向けながらカフェオレを飲んだ。


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