フィクションすぎるこの恋は。
「あの人……そんなにモテるの?」
確かにこの私が見惚れるほどのイケメンだったけど。
「そりゃもうすごいよっ?」
「まぁでも、クールで素っ気ないし、自分のことを話さないから彼のことを知る人は少ないし鑑賞用のイケメンって感じ。自分から告りに行く人は少ないみたい。」
「そうそー、とにかく女嫌いなのか女子に対して笑顔を浮かべることもないみたいだし。」
なんて紫遙澪月先輩のこと教えてと言う前に2人で勝手に盛り上がって全部教えてくれた。
紫遙澪月先輩のまとめるとクールで素っ気なく女嫌い。またクラスメイトとはあまり馴れ合わない一匹狼で、すごくミステリアスな人……らしい。
……ん?ちょっと待って………?
私はとてつもない違和感を感じる。
……私が見た紫遙先輩と表向きの紫遙先輩って違う……ってこと?
あの人私に笑いかけてきたし、私の頭もなでたし…。
って、え…ちょ!怖っ……!
逆に震えるような恐怖さえ感じてきた。
「…え、震えてる?モナ大丈夫っ?」
「……うん、うん。今整理しながら話すから聞いてほしい。」
だめだ……あの人のせいで頭おかしくなりそう……。