フィクションすぎるこの恋は。
おしくらまんじゅう状態のホーム内で突然、腕を捕まれ、強い力で後ろに引き寄せられた。
え……?ちょ、誘拐…っ?
めちゃくちゃ焦ったが、次の瞬間私の体をぽんっと支えたのは見慣れた人だった。
「だいじょーぶ?緋咲萌奈ちゃん。」
「……っ!!……。…大丈夫です、ありがとう、ございます紫遙先輩。」
……そう、絶対会うはずないって言っていた紫遙先輩がいたのだ。
優しく笑って私の瞳を見ている。