続》キミに…Kiss
『陸は自分の気持ちをなにも言ってくれないし、あたしにキスだってしてくれない。あたしには陸が今…なにを考えているのか…全然わかんないよ』
いつだって俺だけを見てくれていたアイツに…こう言われて。
「わかんないってなんだよ……。人の話を最後まで聞けよなっ!」
自分の気持ちを愛理に伝えてないのは、確かに俺が悪いのかもしれない。
けど、考えたこともねぇだろ?
俺がキスできない理由なんて…
それにお前は知らないだろ?
俺と親父さんとの約束だって──・・・
全部、なんのために守ってるか…わかるか?
ただ俺は…お前とずっと一緒にいたいから。
約束を破るのも…お前にキスするのだってホントは簡単なんだ。
でも、それじゃ…ダメなんだよ。