続》キミに…Kiss

「なんか あったのか?」


タオルで濡れた髪の毛を拭きながら、いつもと様子が違うあたしに陸が気づいた。


「あのね…今日、ママたち2人で北海道に行っちゃって、そのまま帰って来ないんだって」


「……え」


「おばぁちゃんが骨折したみたいで、それで2人でお見舞いに行ったみたい。晩ご飯は昨日のカレーを食べてって…書いてた」


「……そっか」


会話はそこで終了し…陸はいったん自分の部屋に行き、ジャージを手に取るとそのまま浴室に直行した。


その間、あたしは自分に戻りベッドの上で窓を叩きつけるように強く降る雨を見ながら横になった。


「あぁ…こんな時に陸と2人きりなんて、気まずすぎるよ。ママたちのバカ」
< 131 / 190 >

この作品をシェア

pagetop