夜の帝王の一途な愛
彼が迎えに来てくれる時間までには戻る予定だったので、彼には特には伝えなかった。
しかし、道が混んでいたため、店に戻って来るのが八時を回ってしまった。
店に到着すると、本社の社長は車のドアを開けてくれて、私の身体を支えてくれた。
加々美フラワー社長加々美健永三十八歳独身。
「大丈夫?うちまで送るよ」
「大丈夫です、今日はご馳走様でした」
「あゆみ、遅かったな」
彼が迎えに来てくれていた、怪訝そうな表情で私達を見ていた。
「あゆみさん、僕に紹介してくれる?」
加々美社長は彼の存在が気になったらしく私に聞いた。
私が答えようとした瞬間彼が口を開いた。
「ホストクラブを経営しています麻生凌ですあゆみは俺の女です、人の女に手を出さないで頂きたい」
「麻生さん、失礼な事言わないでください」
「社長、すみません、そんなつもりないですよね」
「確かに失礼だな、でもこれからあゆみさんを自分のものにしたいと思っていたのは事実だ」
「えっ?」
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