【更新】雇われ妻ですが冷徹騎士団長から無自覚に溺愛されています
ランドルフは机に肘をつき、額を押さえて大きくため息を吐いた。
一体自分はどうしてしまったのだろう。こんなにも感情に左右される人間ではなかったはずなのに。
今も形容し難い不快感に襲われ、胸を掻きむしりたくなっている。
そんな最中、執務室の扉がノックもなく開いた。
扉の隙間からむさくるしい筋肉の塊が見えると、ランドルフの目がスッと据わった。
「帰れ。お前に用などない」
暑苦しい筋肉――もといジョシュアが執務室に足先を踏み入れた瞬間、ランドルフはにべもなく吐き捨てた。
普段より五割増し機嫌が悪いランドルフを前に、ジョシュアは呆れたように肩をすくめた。ランドルフの言葉を無視して執務室に入り込み、ジョシュアは閉めた扉に背を預けて腕を組む。
「おいおい。なんでそんなにピリピリしてんだよ。大方、リーゼちゃんと何かあったんだろ。お前、今度は何をやらかしたんだ?」
「…………」
お前が言うのか、とランドルフは目の前の男を捻り潰したくなる衝動に駆られる。そして間違いなくやらかしているので何も言えない。
せめてもと舌打ちをして押し黙ると、ジョシュアが憐れなものを見るようなジト目をこちらに向けてくる。
一体自分はどうしてしまったのだろう。こんなにも感情に左右される人間ではなかったはずなのに。
今も形容し難い不快感に襲われ、胸を掻きむしりたくなっている。
そんな最中、執務室の扉がノックもなく開いた。
扉の隙間からむさくるしい筋肉の塊が見えると、ランドルフの目がスッと据わった。
「帰れ。お前に用などない」
暑苦しい筋肉――もといジョシュアが執務室に足先を踏み入れた瞬間、ランドルフはにべもなく吐き捨てた。
普段より五割増し機嫌が悪いランドルフを前に、ジョシュアは呆れたように肩をすくめた。ランドルフの言葉を無視して執務室に入り込み、ジョシュアは閉めた扉に背を預けて腕を組む。
「おいおい。なんでそんなにピリピリしてんだよ。大方、リーゼちゃんと何かあったんだろ。お前、今度は何をやらかしたんだ?」
「…………」
お前が言うのか、とランドルフは目の前の男を捻り潰したくなる衝動に駆られる。そして間違いなくやらかしているので何も言えない。
せめてもと舌打ちをして押し黙ると、ジョシュアが憐れなものを見るようなジト目をこちらに向けてくる。