店長代理と世界一かわいい王子様 ~コーヒー一杯につき伝言一件承ります~
「かわいい……ウィリアム様、世界で一番かわいいです」
「私は……喜ぶべきなのか……」
「あっ、耳……へにゃってしました! かわいい!!」
「うぬぅ……」
いずれ国王となるであろう第一王子が、王家の遠縁とはいえ爵位もない家の娘の前に跪いて、さらには大人しく頭を差し出している。
モフモフの耳だけに留まらず、結局頭まで撫で回されている。
かわいいかわいい、されている。
完全に──大きなワンコ。
普通なら、遠巻きに見ている人々がざわつきそうな光景だが……
「いっやー……殿下、うっれしそうだなぁー……」
誰かが思わずそう呟いてしまったように、ウィリアムのフサフサの尻尾がブンブンと、それはもう喜びを隠しきれない様子で振られているのを見ると、人々は自然と笑顔になるのだった。
「私は……喜ぶべきなのか……」
「あっ、耳……へにゃってしました! かわいい!!」
「うぬぅ……」
いずれ国王となるであろう第一王子が、王家の遠縁とはいえ爵位もない家の娘の前に跪いて、さらには大人しく頭を差し出している。
モフモフの耳だけに留まらず、結局頭まで撫で回されている。
かわいいかわいい、されている。
完全に──大きなワンコ。
普通なら、遠巻きに見ている人々がざわつきそうな光景だが……
「いっやー……殿下、うっれしそうだなぁー……」
誰かが思わずそう呟いてしまったように、ウィリアムのフサフサの尻尾がブンブンと、それはもう喜びを隠しきれない様子で振られているのを見ると、人々は自然と笑顔になるのだった。