くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜
「ワシは、お主らと違って不要に時代考証を無視したシロモノなど使わん!」

十兵衛の意志は固い。

「ふぅ〜ん勝手にすれば?あたしらは、経費使って城までバスで行くけん…任務の内容が内容なだけに1日遅れたら藩にとっちゃ致命傷になりかねんしね」

何気に十兵衛を煽る狭霧

「時間か…遅れを取れば藩の信用問題でもあるし…よし解った。背に腹は変えられん。ワシもバスで城へ向かうぞ」

「全く…素直じゃないなぁ十兵衛は…足腰持たんけんバスで行くって言えばいいとに…」

狭霧が呆れ果てて言うと

「十兵衛様…満席の時は席を譲ってもらえる様に頼んで差し上げますからね」

白雪も言い方は丁寧だが十兵衛の老化を何気に罵ってるみたいだ。
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