インハウスローヤーは私を妻にして専務になりたいだけ ~なのに待っていたのは溺愛でした~
渚紗が帰って行った部屋の中。私の気持ちは、軽くなっていた。
渚紗に、謝ってもらえた。
それだけで、今まで胸につかえていた罪悪感や、不遇な運命を受け入れられたような気がする。
清々しい気持ちでお茶を淹れ直し、キッチンから戻ると、飯野さんが口を開いた。
「そーいえば、義貴は専務になるんだって? 忙しくなりそうだな」
義貴さんは、凱晴さんが失脚した後に専務候補から正式に専務へと上がることが確定した。
幼い頃に私を命がけで救った過去を知り、社長は「彼なら間違いない」と太鼓判を押すほどになっていた。
「それはお互い様だろ。お前は街弁を続けるのか?」
「まあね。まだしばらくは、こうしてお前がまた、何かしら仕事を持ってきてくれそうだから」
「もう、こんなことは散々だ。だが――」
二人の会話を邪魔してはいけないと、ソファから立とうとした。けれど、義貴さんに急に肩を抱き寄せられ、ドキリと胸が鳴る。
「――彼女を守るためなら、またお前に何かを頼むかもしれないな」
「分かりましたよ、ひゅーひゅー」
ドキドキして、頬が熱い。けれど、近くに感じる大好きな香りに安心して、彼の胸元にぎゅっと頬を擦り寄せた。
飯野さんそれから、「昔の義貴からは想像がつかない溺愛っぷり」と散々冷やかしてから帰っていった。
渚紗に、謝ってもらえた。
それだけで、今まで胸につかえていた罪悪感や、不遇な運命を受け入れられたような気がする。
清々しい気持ちでお茶を淹れ直し、キッチンから戻ると、飯野さんが口を開いた。
「そーいえば、義貴は専務になるんだって? 忙しくなりそうだな」
義貴さんは、凱晴さんが失脚した後に専務候補から正式に専務へと上がることが確定した。
幼い頃に私を命がけで救った過去を知り、社長は「彼なら間違いない」と太鼓判を押すほどになっていた。
「それはお互い様だろ。お前は街弁を続けるのか?」
「まあね。まだしばらくは、こうしてお前がまた、何かしら仕事を持ってきてくれそうだから」
「もう、こんなことは散々だ。だが――」
二人の会話を邪魔してはいけないと、ソファから立とうとした。けれど、義貴さんに急に肩を抱き寄せられ、ドキリと胸が鳴る。
「――彼女を守るためなら、またお前に何かを頼むかもしれないな」
「分かりましたよ、ひゅーひゅー」
ドキドキして、頬が熱い。けれど、近くに感じる大好きな香りに安心して、彼の胸元にぎゅっと頬を擦り寄せた。
飯野さんそれから、「昔の義貴からは想像がつかない溺愛っぷり」と散々冷やかしてから帰っていった。