インハウスローヤーは私を妻にして専務になりたいだけ ~なのに待っていたのは溺愛でした~
「嬉しそうだな」

飯野さんを見送った玄関で、義貴さんが口を開いた。

「はい。なんだか、渚紗とちゃんと〝家族〟になれた気がします」

言えば、ふふっと優しく笑う声。

「家族、か。私は、どうだろう?」

見上げたそこに浮かぶ優しい眼差しに、はっとする。

「もちろん、義貴さんも私の家族です!」
「嬉しいよ。そう言ってくれたことが」

義貴さんは言いながら、私の肩をぐっと抱き寄せた。
思わずよろけてしまうと、ぐっと抱きかかえられて、そのままキスを落とされる。

あの日、私を救ってくれたのは悪魔じゃなかった。

幸運を呼ぶ、スノードロップの花。
――私のヒーローで、私を愛してくれる素敵な旦那様。

そんな彼となら、永遠に、共に。

「愛しているよ、楓」
「私もです、義貴さん」

大切に大切に、この愛を育んでいこうと心に誓うのだった。



《終》
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