冷酷な御曹司は復讐愛に囚われる~没落令嬢の甘く淫猥な夫婦生活~
しっとりとした舌に唇をつつかれ体が震えた。
歯列をちろりと舐められ思わずぞわりとなる。そのすきに男のそれに舌をからめとられて弱く吸い上げられると、体の芯もきゅうと苦しくなって腹の奥が疼いた。
私の中にいた男の欲望が狙うかのようにそこを突く。
思わずこれまで上げたことのないような甘い声が漏れた。

もっと聞かせろとばかりに男の律動が始まった。それに合わせて私もあえぐ。キスは続いていて、私は思うように息継ぎができないために顔を振って男の唇から逃げようとするが、彼が両手で私の頬を包んで唇を貪るのでかなわない。

体の奥に与えられる刺激と呼吸がうまくできない苦しさが合わさって不可思議な快感となり思考が溶けていく。いつのまにか私は嬌声をあげながらすすり泣いていた。

男は一、二度果てるのを耐えたが、やがて喉奥からくぐもった声を出すとぐったりと私に体を預けた。
そうして肩で息をしながら身を起こし、泣き濡れた顔でいる私を見つめた。
私も男の色気にあふれた彼の顔を見つめ返す。どうしてそんな悲しそうな顔をしているのだろうと思った。
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