冷酷な御曹司は復讐愛に囚われる~没落令嬢の甘く淫猥な夫婦生活~


十五歳だった俺は鼻持ちならないお嬢様の面倒を押しつけられてうんざりしていた。

だが不思議と彼女を見るのは好きだった。
彼女は綺麗だった。特に大きな黒い瞳が宝石のように見えて、大人になればものすごい美人になるのだろうと思った。

彼女は俺にいつも高慢な態度をとった。子どもの面倒を押し付けられてかわいそう、私を置いて遊びに行けば?と俺しか遊び相手がいないくせに言って、それをすれば俺が罰せられると固辞すると、臆病なのねと小生意気に鼻笑った。

放蕩な父親と自己中心的な母親に振り向いてもらえなくて本当は寂しいくせに、それを素直に表に出さない。勝気で意地っ張りでかわいそうな少女。

彼女のことが大嫌いだった。怪我でもして痛い目にでも遭ってみっともなく泣きべそでもかけばいいのにと思った。そしてそんな彼女の泣き顔を想像しては愉悦を覚えた。

そうしたらある日、彼女が木登りをして落ちた。
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