まるっとおまけな人生だから、今度は好きに生きていいよねっ
 ネレアに横からつつかれ、セリオンは王の前だというのに口調を崩してしまったことにようやく気づいたらしい。

「失礼しました! 陛下」
「よい。礼儀に構っている場合ではないだろう。冒険者に礼儀を求めるのが酷になることもあるというのは私も知っている」

 レナータのように元貴族ならばともかく、基本的には生きていくために冒険者になるのは貧しい人間の方が多い。
 となると、礼儀作法についてきちんと学ぶ機会があるわけでもないから、必然的に礼儀が苦手な人間が多くなるのだ。

「で、なんの魔物?」
「オオカミ型の魔物が多かったわ。スノーウルフとか、ブラックウルフとか。その他の種類の魔物もいたけれど、一番はオオカミ型の魔物ね」

 ナビーシャに答えて、てきぱきと口を開いたのはネレアである。

「様々な魔物が一つの群れのようになってた?」
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