身代わり婚だったのに、極甘愛で満たされました~虐げられた私が冷徹御曹司の花嫁になるまで~
結乃の話を聞いていた耀はそういえば、と何かを思い出した表情になる。
「俺も小学生の頃両親と三人で来たことがある。遊園地は教育に悪いと祖父に禁止されていたから行ったことがないが、動物園は勉強になるからいいと言われていたから」
聞けば子供の頃は遊ぶ場所から友人まで祖父が口を出していたし、両親も創業者である祖父の指示には逆らえなかったらしい。
「……そうだったんですね」
巨大企業の御曹司の普通でない子供時代が垣間みえる。
「父はいつも忙しくて、親子そろって出かけることなんて滅多になかったが……今考えてみれば父も祖父の期待に沿おうと仕事に必死だったのかもしれないな」
「じゃあお互い動物園には家族の楽しい思い出があるんですね」
結乃は敢えて笑顔で続ける。
「遊園地かぁ、私も数えるほどしか行った事ないです」
行かなかった理由は”お金がかかるから”なので耀と根本的に違うが、少しだけ共通点を見つけられたようで嬉しい。
「なら、今度ふたりで遊園地にも行くか」
夕日に照らされながらこちらを見る耀の表情は見たことがないくらい柔らかく、胸の奥をギュッと掴まれたように切なくなる。
「俺も小学生の頃両親と三人で来たことがある。遊園地は教育に悪いと祖父に禁止されていたから行ったことがないが、動物園は勉強になるからいいと言われていたから」
聞けば子供の頃は遊ぶ場所から友人まで祖父が口を出していたし、両親も創業者である祖父の指示には逆らえなかったらしい。
「……そうだったんですね」
巨大企業の御曹司の普通でない子供時代が垣間みえる。
「父はいつも忙しくて、親子そろって出かけることなんて滅多になかったが……今考えてみれば父も祖父の期待に沿おうと仕事に必死だったのかもしれないな」
「じゃあお互い動物園には家族の楽しい思い出があるんですね」
結乃は敢えて笑顔で続ける。
「遊園地かぁ、私も数えるほどしか行った事ないです」
行かなかった理由は”お金がかかるから”なので耀と根本的に違うが、少しだけ共通点を見つけられたようで嬉しい。
「なら、今度ふたりで遊園地にも行くか」
夕日に照らされながらこちらを見る耀の表情は見たことがないくらい柔らかく、胸の奥をギュッと掴まれたように切なくなる。