望みゼロな憧れ騎士団長様に「今夜は帰りたくない」と、良くわからない流れで言ってしまった口下手令嬢に溺愛ブーストがかかるまで
「ええ……イザベラ。本当にその通りだわ」
女性に好かれそうなハビエル様ならば、絶対に女性慣れしているはずだし、迷惑ならば、適当にあしらってくれるだろうという勝手な安心感もある。
だから、私はそんな彼を会話をするための練習台にするため、なけなしの勇気を出して話しかけてみようと決心したのだった。