暗闇の星屑、夜明けの太陽
「月島、そんなことばっかり言ってないで
次のページやって!」



「だって今ハルちゃんも笑ったよね?」



「月島が変なこと言うからだろ」



放課後

数学を教えてくれるハルちゃんが
たまに笑うのが好き



真剣に私のノートを見てくれてる
ハルちゃんも好き



「疲れた?
なんかジュース買ってこようか?」



優しいハルちゃんも好き



「疲れたのはハルちゃんでしょ
先生、次ここ教えて!」



「先生…とか言われる資格ないから、オレ」



自信なさそうなハルちゃんも好き



いつからかハルちゃんは
「先生って呼びなさい」そう言わなくなった



先生にも苦手分野があった

【恋愛】



ハルちゃんは
きっとそれを気にしてる



私にあの時アドバイスできなかったこと



でもあの時は
ハルちゃんが何を言っても
私はキラが好きだった

キラを諦めなかったと思う



「月島、また好きな人できた?」



「え、なんで?」



「今、遠い目をしてたから…」



「今は、ちょっと前のこと思い出してた」



「セイのこと?」



「んー…」



「まだ忘れられない?」



「忘れられない…けど
もぉキラキラしてない」



思い出しても
もぉ輝かない

宝石みたいだったそれは
ただの石みたいに思える



「大学行っても
また戻るなよ」



「うん、大丈夫
でも、大学生になったら彼氏ほしい」



「今度は大切にしてくれる人と
出会えるといいな」



うん、きっと大切にしてくれると思う



でもその人とは付き合えないかな

その人には大切にしてる
彼女がいるから…



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