クローン人間の僕と人間の彼女
俺の頭の中は混乱する。

俺は…どうすればいい?


「いいじゃない…。お金を貰うのが嫌なら、少しずつ返せばいいのよ」


ずっと黙っていた朋が笑顔で言った。


「少し…いや、全部返すには大分時間が掛かると思います…。それでも良かったら…貸して頂けますか…?」

「勿論よ」


伊集院はニッコリと笑って、そう答えた。


「じゃあ、帰るわよ?」


朋は立ち上がり、俺が持って来た朋の荷物を持つ。


「…?」

「私も一緒に帰るのよ。お母さん、何かあったら又来るから」


そう言って朋は玄関に向かった。


伊集院は、その姿を嬉しそうに見送る。


「二人とも頑張るのよ」

「ありがとうございました!」


俺は深々と頭を下げ、伊集院の家を後にした。


朋と久し振りに並んで歩く…。


「荷物…」


俺は朋の荷物を持ち、少しの沈黙の後、朋が言った。


「これからは何でもちゃんと話して?」

「…あぁ」

「絶対だよ?」


朋は俺に腕を絡ませ、二人で家に帰った。








































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