クローン人間の僕と人間の彼女
そして翌日、俺は病院で検査だ。


やっぱり癌は見付かり、手術が決まった。


検査に行き一ケ月入院すると、翌月又検査があり入院…。


一ケ月おきの手術と入院は、体力的にも精神的にも負担が大きい。

退院を迎える頃には、もう通院を止めようかと思う程疲れ切る。


でも、翌月になると行かないといけない気分になる。


全部治すまで、お金はもつのか?


本当に寿命が延びるのか?


会社創立は時間とお金との闘いだ…。


俺は後何回病院に行けば、この状態から解放されるんだ……?


俺は無事手術を終えて、退屈な入院生活を送る…。


テレビを付けると、ちょうど速水海が泳いでいた。


「速い、これは世界記録をかなり上回るペースで泳いでます!速水海っ。2位以下の選手より、身体一つ抜け出しています」

「これは世界記録をどれくらい更新出来るかというレースになりそうです」


なんとなく見ていたが、いつの間にか、速水の泳ぎに釘付けになっていた。


「行けっ、速水っっ!」


病室で思わず声を上げてしまったけど、同室の奴らは皆クローンで、俺の周りに集まって来て、応援を始めた。

< 79 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop