しょっぱい後には甘いもの。
「俺さ、ちょっと会社戻るから好きに(掃除)してて。ここの鍵置いておくわ。」
「ちょ、心の声が隠されてないぞ!」
突っ込みを入れるのに振り向いた瞬間、
チュッ
「行ってくるから、ちゃんと待ってろよ。」
「……。」
にゃんにゃんがいつの間にか私の直ぐ近くまで寄っていたのか、振り向き様接吻という高度な技を披露されて何も反応出来ず。
今…
チューしたよね?私。
なんかチュッて音が口元から感じてとれたけど気のせいじゃないよね?
私、目、ガン開き。
彼、目、ソフト閉め。
一瞬だったけど見えたから。ちゃんと私見えてるから!1秒にも満たない秒数分かっててそちらは目を閉じる準備してたわけ?
そんでもって顔だけ近づけて、上手いこと歯も当たらない見事な小鳥キッスを攻めてきたわけ?
久しぶりのキスは
生ゴミの臭いでした
じゃないから!!
だから臭いんだって!部屋!!
このリビング何畳なの!なんで半分はゴミに埋もれてるの!?
掃除は好きでも嫌いでもないがゴミ屋敷が好きなマニアでもない。
このカビの生えたパン、青色のコントラストがとっても美しいですねーじゃないから。
シワシワの洋服、これは逆にお洒落ですねーとかないから。
見てください!このカップラーメンの容器のタワー。
これはもう芸術的センスですねーとか一切無いから!!!
掃除しよう!
とりあえず掃除しよう!
とりあえず家に上げたのはにゃんにゃんであり、好きにしてと言ったのもにゃんにゃんだ。
使える使えないの判別は私が決める。
さっき貰ったお釣りで掃除用具を揃えて部屋を綺麗にしたらプラマイゼロでしょ!?
何もしないで孝則を思い出して泣くくらいなら、考える暇もないくらい手を動かして今日を終えたい。
明日はまた引きずってるかもしれない。
だけどそれは明日の私がどうにかするしかない。
今日の小林美穂は15年ぶりに会ったセフレのタワマンの掃除なんです!
散乱しているゴミの山から、のり塩のポテトチップスの空き袋が出てきて孝則を思い出してしまうが当たり前だもん!!
悲しむ前にうす塩、コンソメ、ガーリック味とお菓子の袋が出てきて一言物申したい。
ゴミはゴミ箱へ!!!!
そしてにゃんにゃんはお菓子好きか!!