純愛初夜、次期当主は初恋妻を一途な独占愛で貫きたい。
今までの人生で一番……生きていて良かったと思えているし、愛されることは幸せなことなんだと涙が溢れたのはつい最近だ。私の左薬指にはキラキラと婚約指輪が光っていて何度見ても笑みが溢れる。
「花暖、ちょっと話があるんだけど夜に時間作ってもらえないかな?」
「いいけど……改まってどうしたの?」
「ここじゃ話せないことだから……じゃあ、夜よろしく。いつものカフェで待ってる」
いつもお茶らけて話す彼の真剣な声に「分かった」と了承しお昼休みのチャイムが響いた。
そうして、その夜。
会えることが楽しみでルンルンしながら、カフェに向かった。だけど、そこにいたのは廉斗と綺麗な女性が座っていた。