なぜか彼氏が2人できちゃいました……。
どのワードが彼に響いたのかはわからない。けど今彼は私のいる方を見上げながら走ってくる。


「あ、岳ー」


手を叩いて小さい子供みたいにはしゃいだ。


2年生の生徒達が何事かと全員教室から廊下へでてきたけれど、それどころじゃない。


「えー、なになに?告白?」
「誰?」
「頑張ってー」


何人かに声をかけらながら人混みをかき分けて進み、階段を駆け降りていく。


体が軽い、きっと大好きな人のもとへ向かっているから。


「美緒!!」


血相を変えて走ってきた岳と生徒玄関でようやく会えた。


だけど開口一番、注意された。


「おまえ、あんな声で叫ぶなよ。みんなの迷惑だろ。それに、おまえも俺も明日から噂のマトにされるぞ。それに……なに笑ってるんだよ?」


岳は怪訝な顔をして私のおでこに手をおいた。


もしかしたら、私が熱でもあるのかと思っているのかも。
< 85 / 88 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop