恋の順番
2.
皆上くんは私と同じ高校一年生で同じクラス。
だけど、少し変わったところがあって。
授業中も休み中もよく寝ていて、先生に怒られても、いつも本人はまるで気にしてないの。
周りともほとんど話さなくて、クラスでもちょっぴり浮いた存在になってた。
キレイな顔だちだから、クラスの女の子たちから、
「皆上くんいいよね」
って声もあがってたけど、つかみどころのない性格だから、しだいに
「まったくあの居眠り王子、なに考えてるのか分からない」
ってあだ名がついたんだよね。
私もふだん皆上くんとはまったく話したことがなくて、同じクラスにいるのに別世界のひとみたいだな、って感じてたんだけど、まさか皆上くんのほうから話しかけられる日が来るなんて。
「ふーん、委員長もハンバーガー食べるんだ」
ニヤニヤッとした口調に、ちょっとカチンときた。
「そうだけど。私が食べてたらおかしい?」
「おかしくはないけど。むしろ、そういうのキライだって思ってた。教室で見る委員長って、いつもきっちりしてるから。ファストフードなんていらない、絶対野菜はしっかり食べる、みたいな」
えっ? 私ってそんなイメージもたれてたの? なんか恥ずかしい……。
だけど、少し変わったところがあって。
授業中も休み中もよく寝ていて、先生に怒られても、いつも本人はまるで気にしてないの。
周りともほとんど話さなくて、クラスでもちょっぴり浮いた存在になってた。
キレイな顔だちだから、クラスの女の子たちから、
「皆上くんいいよね」
って声もあがってたけど、つかみどころのない性格だから、しだいに
「まったくあの居眠り王子、なに考えてるのか分からない」
ってあだ名がついたんだよね。
私もふだん皆上くんとはまったく話したことがなくて、同じクラスにいるのに別世界のひとみたいだな、って感じてたんだけど、まさか皆上くんのほうから話しかけられる日が来るなんて。
「ふーん、委員長もハンバーガー食べるんだ」
ニヤニヤッとした口調に、ちょっとカチンときた。
「そうだけど。私が食べてたらおかしい?」
「おかしくはないけど。むしろ、そういうのキライだって思ってた。教室で見る委員長って、いつもきっちりしてるから。ファストフードなんていらない、絶対野菜はしっかり食べる、みたいな」
えっ? 私ってそんなイメージもたれてたの? なんか恥ずかしい……。