お願いだから、好きって言って。


「せっかく髪の毛セットしてコンタクトにしたのに……スク水じゃちょっとね……」


 水着をこの日のために買うなんて、考えもしてなかった……




「あれ、双葉さん水着ないの? どっちか貸そうか?」




 そう言って、クラスの由良さんは2つ水着を手に取ってこちらへと差し出してくれた。


「え……そんな、悪い……です」
「いや、どうせどっちかしか着ないし。気にしないで」


 差し出されたのは、黒のパレオタイプのビキニと、肩が出るビキニにスカートの白い水着……


 どっちも、私には似合うか分からないけど……



「これ、考えることないじゃん! 朱美は黒で、双葉サンは白じゃん!」
「うん、うちもそう思う」


 こんなかわいいフリルの水着、似合うのかな……?
 それに、肩が出るものなんて……今まで着たことない。


「じゃあこれ使いなよ。ゆに、ポニテとかしてあげたら?」




 差し出された白の水着を受け取ると、由良さんはひらひらと手を振りながら更衣室へと向かった。



「じゃ、あたしたちも行こっか! ポニテしてあげるね」
「うん、ありがとう……!」


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