エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
「は、恥ずかしいから……なにも言わないで」
「恥ずかしがることないのに。俺の手で乱れてくれるなんて、最高に嬉しい」

 言いながら、彼はグッと深く隘路に指を差し入れた。クチュンと卑猥な音が響いて、恥ずかしい液体がまたあふれた。けれどもう、羞恥を覚える余裕すらなかった。

「あ、はっ、はぁ」

 晴馬に与えられる快楽、押し寄せる波のようなそれに耐えるのが精いっぱい。

「晴馬、ダメ。気持ちよくて……やっ」

 おなかの奥で膨張する熱が今にも爆ぜてしまいそうで、美月はイヤイヤと首を横に振る。けれど、彼の責めは止まらない。視界にチラチラとした光が見える。

「んっ。――ああっ」

 限界まで張りつめたものが一気に弛緩する。初めて味わう感覚なので断言はできないけれど……きっとこれが達するということなのだろう。

 浅い呼吸を繰り返す、美月の上記した頬に晴馬はチュッとキスを落とす。

「かわいいな。好きだよ、美月」

 美月は目を細めて、彼を見返す。

「私も」

 言葉にしなくても、同じことを思っているとわかった。

(晴馬と、ひとつになりたい)

 シーツを握っていた美月の手を取り、晴馬は指を絡ませた。彼と手を繋ぐと、それだけで安心できて幸福に満たされる。

「先に言っとくけど……一度で終われる気がしない。きつくなったら、そのときは言って」
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