七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ

魔女のドキドキ

<2日目~3日目>

ダリウスは何も言わず、そのまま部屋に戻った。
やっと1日が終わった。

リセは、今日の仕事が無事終わったことに、安堵していた。

昨日のような事が、今日もあったら・・・

他人のラブシーンを、強制的に見せられるのはストレスだ。

<シャワー浴びて・・・・早く寝たい>

警護の交代要員もすぐ来るだろう。

引継ぎをして・・早く・・
早く・・・早く・・

ブブブブブ・・・
携帯の振動が体に響いた。

急いで確認すると、メッセージが入っていた。

「リセ!交代の奴が急な病気で、代理を手配しているが4時間遅れる」

なんて事だ!!!!

あと4時間・・・
この場所から動けないのか・・・

ホテルの最上階、ワンフロアは、すべてダリウスの貸し切り状態になっている。

最上階に行くエレベーターも専用で、関係者しか立ち入ることができないようになっている。
しかし、警護官は必ず立つ。

リセは廊下に座り込んだ。

とにかく、ダリウスの部屋の扉が、開かなければ問題はない。

リセは扉の近くの壁に、背中をくっつけるように座った。

本来の規定では、立っていなくてはならないのだが。

でも、あと4時間・・
その力・・・体力はなく、リセはひざを抱えた。

そのまま立膝をして、顔を埋めた。
体力を温存しなくては・・・・

疲労とストレスは、魔女ホルモンを低下させる。
そうなると、任期の1週間が持たなくなる。

なんとか・・・
生真面目な魔女は、意識がぼんやりと・・
そして、深い眠りにはいってしまった。
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